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「コツコツ」従業員4名で戦う金平糖の緒方製菓

大阪府八尾市にある有限会社緒方製菓は、主に金平糖を製造している会社。昭和45年から続く、たった4人の金平糖屋さん。この時代の荒波にも負けず、同業の大きな企業にも屈することなく生き抜く緒方製菓に我々は強く関心を持った。そんな緒方製菓の緒方勝社長にインタビューをさせて頂いた。古くから愛される金平糖が衰退してきている今、守り続けたいという強い想いを持つ緒方社長は、私たちのインタビューで口癖のように放った言葉がある。

「コツコツ、昔ながらの製法で丁寧に作る」

そう言って手袋を外した社長の手は簡単には、言い表せない厚みがあった。そして、私たちは社長の人柄に惚れた。緒方製菓のこだわりとは!!

About Interview

社名:有限会社 緒方製菓
業種:製造(菓子)
創業:昭和45年
住所:大阪府八尾市八尾木北4-39
ウェブサイト:http://www.naniwa-meikakai.com/member/member02-01.html

取材日:20170619
インタビュアー:うめちゃん

金平糖の製造技術はどのように習得されましたか?

始めたきっかけを教えてください!

畑違いのところで4年間会社勤務をした後、22歳のころ、父に継いでくれと言われ渋々継ぎました。

初めは渋々始めてお父様から引き継いだんですね!

そんな緒方製菓さんの製法のこだわりを教えてください。

こだわりは一番はじめの芯をすごく小さいものを使っていることです。

そこにこだわりがあるのですね。一番はじめの芯は何ミリですか?

また、芯を作る上でどのような工夫、どの程度時間をかけていますか?

0.2ミリほどの砂糖から1.8ミリの芯を作っています。芯にかける時間は2日間で、芯同士がくっつくため常に混ぜ続けなければいけません。重労働をかけています。

芯の段階でこだわりがあるのですね。

はじめに小さい芯を使うのはなぜですか?

そうすると金平糖の形が綺麗になるからです。

金平糖の形が綺麗になるとは、どのようなことを意味するのですか?

我々の理想とする形にしています。

丸い球体から突起が出た形を理想とし、それは小さい芯から作ることで実現します。

緒方製菓さんのこだわりは芯にあるのですね。

次に、その芯をベースに金平糖を大きくし出荷できる大きさまでに、どのくらい時間かけていますか?

またその際に大切にしていることは何ですか?

だいたい小さいもので4日、普通のもので6日、大きいもので8日。我々の理想の形を保つ為に時間をかけることを大切にしています。

やはり形にこだわっていらっしゃるのですね。

同業の他社とどのような差別化をしていますか?

納品の速さで差別化をしています。

従業員4名と少ないにもかかわらず、速く納品をするのは大変だと思います。

4名で行う上での工夫を教えてください。

金平糖は日持ちするため作りだめをしている。私と弟は忙しい時、長時間働いたりもします。他社は忙しいと納期が伸びるが、我々は長時間働いて間に合わせていますね。

それは非常に大変ですね。

金平糖を近年見かける機会が少なくなったのですが…。

お二人も子供の頃に食べた記憶は残っていますよね?

(インタビュアーが頷く)

いつの年代も小さい時は食べているんです。市場規模的には減っていますが、一社あたりの売り上げは減っていないですね。

大規模な同業他社と戦い生き残る秘訣はありますか?

コツコツとわが道をいく。昔から手間のかかったやり方で地道に。手間暇かけてやっても消費者さんはそれを気づかないだろう。しかし我々は手間暇をかけている。

「コツコツ、昔ながらの製法で丁寧に作る」という信念を貫いていきます。

コツコツと我が道をいく緒方製菓さんの魅力、我々大変感じさせて頂きました。

それでは最後に、緒方製菓さんが大事にしていることを教えてください。

コツコツと昔ながらの製法で丁寧に手間暇かけて商品を作る。手抜きする方法もあるし、そうしているところもある。うちは昔ながらの方法を今までやって来た。父から引き継いだやり方をこれからも続けていこうと思う。

緒方製菓のここ2、3年の売り上げは伸びており、従業員4名でありながら他社と渡り合っている。それは社長さんと社長の弟さんを始めとし、従業員4名の努力によるものであった。緒方製菓の金平糖は金平糖の中にある芯にとても小さいものを使っている。

この芯こそが緒方製菓の昔ながらの製法で、こだわりがあるのだ。その芯の形は、社長が理想とする形で実現することを大切にする。そのため、多大な時間をかけて、長年により磨かれた技術で、金平糖を生産しているのだ。

コツコツと我が道をいき、手間暇をかけたこだわりによる努力と技術の結晶が緒方製菓の魅力であると我々は確信した。