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About Interview

社名:パイン株式会社
業種:キャンディ及び錠菓等の製造販売
創業:昭和23年1月
住所:〒543-0073 大阪市天王寺区生玉寺町1番5号
ウェブサイト:http://www.pine.co.jp/

取材日:20160720
インタビュアー:チーム西川
チーム西川のプロフィールとか。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

創業昭和23年、設立昭和26年。歴史ある会社であり、消費者からの認知度が高い商品を販売している。その商品の一つが“パインアメ”。今や当たり前のようにお店に陳列されているが、アメに穴をあけた理由やこれほどまで消費者に認知を広げる過程にはさまざまな戦略や考えがあった。

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開発部部長の木下堅太さん(左)
開発部企画課主任の井守真紀さん(右)

全国に存在するコンビニに商品を置けば全国の人の目に入ることができる

パインアメは現在日本全国で売られていますが、どのようにして日本全国へ広げていったのですか?

木下さん:
当初関西ではある程度認知度は高かったが、関東のほうでは受け入れられなかった。今から7,8年前認知度調査を行ったところ、関西では96%あったが、関東では75%にとどまっていた。
しかしここで、関東で認知度を伸ばすチャンスととらえ、関東をターゲットにし、戦略を行った。大阪にしかないスーパーなどに商品を置くよりも、全国に存在するコンビニに商品を置けば全国の人の目に入ることができるので、そこから全国へ認知されるようになった。

確かにコンビニエンスストアで商品を扱っていただけると一気に全国展開できますね。しかし、商品が全国に置かれるだけでは消費者が購入するかどうかはわかりません。なにがパインアメをここまで成長させたのですか?

木下さん:
やはり目にとまりやすいパッケージや、アメの形、色が消費者に大きなインパクトを与えていたのが理由の一つかもしれない。

パインアメのあの形が誕生したきっかけは先代社長の強いこだわりから

かなり特徴的な形をしていて、他にはない商品ですよね。では、なぜパインアメがこのような独特な形状になったのですか?

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(画像:パイン株式会社WEBサイトより引用)

木下さん:
パインアメは特徴的な形や色をしているが、元々はどんな形をしていたか知っていますか?実は穴が開いていなかったのです。パイナップルの模様を型押ししただけのパイナップルアメでした。

知らなかったです。ではどうして穴を開けたのですか?

木下さん:
目指したものは缶詰のパインであった。創業者が戦時中、兵士が持っていた缶詰のパインを食べたところ、こんなにもおいしいものがあるのかと感じ、穴の開いた缶詰のパインを目指しパインアメができた。
そのほかの理由として、穴をあけたら壊れやすく生産コストが増える。だが、穴をあけることで表面積が増えることにより、口の中での味の広がりが早いのが特徴である。

自分も子供のころからパインアメは知っていて当たり前のものではありましたが、まさかそんな昔から受け継がれていたアメだとは知らなかったです。

井守さん:
もう一つ理由を挙げるなら、一目で「あ、パインアメだ」と認識できるようなオリジナリティーのあるデザインを目指していた。例えばアメが1つテーブルに転がっていたら、パインアメの場合はすぐにパインアメとわかる。しかし普通のアメの場合は何のアメかわからない。

なるほど。アメの真ん中に穴をあけた価値は大きなものであると改めて強く感じました。ところでパインアメは昔からリニューアルなどしていないように見受けられますが理由はありますか?

井守さん:
そうですね。パインアメは昔から味やパッケージを大きく変えていない。というのも、消費者を思ってあえて味やパッケージを大きく変えていないのです。小さい子供からおじいさん、おばあさんまで同じパッケージで認識してもらう。
特徴的なパッケージを代々引き継ぎ、これも認知を広げるための理由の一つなのです。

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(画像:パイン株式会社WEBサイトより引用)

消費者に愛されるワケ

アメにかける思いが昔から代々引き継がれているのですね。こういったことが積み重なって今多くの消費者に愛される商品に進化したのですね。

木下さん:
そうですね。ただ、愛されるように特別に工夫して作ってきたわけではなく、自然と一生懸命やってきた結果愛されてきたといったほうが正しいのかもしれない。
意識していることはいくつかあるが、まずは情報公開の大切さ。これは、聞かれたことに対して真摯にしっかりと答えること。ここで消費者との信頼を築けるかが大切。
また、かけなければいけないコストを惜しまないこと。買っていただいたお客様に満足していただくことが最優先なので。

消費者のニーズというものを大切にし、真摯に対応しておられるのですね。

今回企業訪問させていただいたことで、我々にとって馴染みのあるアメでも、その裏にはさまざまな思いや成り行きがあったのだと感じ、何も知らなかったのだと痛感しました。

商品を消費者から愛されるために必要なことを挙げるのは非常に難しいことではありますが、パイン株式会社としての愛される理由は、シンプルに「一生懸命やり続ける」ということでした。
また、「消費者に喜んでもらうため、笑顔を生み出すために、存続することが一つの社会貢献だ」という言葉を最後にいただきました。

1つ1つ丁寧に対応し、信頼を築きあげることで企業は成長するのだと改めて身をもって感じることができました。